実際、どのブランド和牛が一番おいしいワケなの？

和牛の９割以上を占めている黒毛和牛ですが、それらは品種としての優秀さを持っている半面、飼育環境によっていかようにもその品質が変遷するという、牛という生物種の独特の性質に影響されているともいるでしょう。

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日本に流通している有名銘柄の和牛、いわゆるブランド和牛はたくさんあります。特に主だった銘柄を挙げるなら、神戸ビーフという銘柄を冠に有し、ブランド牛の元祖として君臨し続けている但馬牛、三大和牛のひとつにも数えられ、非常に長い歴史をもつ近江牛、同じく三大和牛に数えられ、ビールを飲ませる飼育方法はメディアでも話題になった松坂牛、岩手県を代表するブランド銘柄和牛の前沢牛、現在の和牛格付け制度において、最も厳しい基準において認定される「超高級和牛」である仙台牛、但馬牛でいう「田尻」号同様、一頭の雄牛「安福号」によってそのブランドを確立させた飛騨牛、仙台牛同様厳しいブランド基準を持つ九州の雄である佐賀牛、日本三大和牛に数えられ、地域代表として米沢のＡＢＣのＢ（ｂｅｅｆ）とも呼ばれる「特産品」米沢牛などです。

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他にも多くの有名ブランド和牛が存在していますが、どれも味に対して一家訓ある「名品」ばかりであるといえるでしょう。さてこれだけたくさんのブランド和牛が存在し、それらが国内のみばかりでなく海外でも非常に高い評価を受けているとなれば、どのブランド和牛が一番おいしいのだろうという疑問、興味がわいてくるというものです。実際のところさまざまな検証サイトやランキング記事、格付け番組などがありますが、もちろんどのブランドが一番だとは結論を出せません。

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もはやだれもが知っていることですが、有名ブランド牛だからといって必ず、だれにとっても美味しいというわけではありません。管理状態や調理方法、さらには個人の主観が大きく関与する「良味の基準」に対して、それでも一定の品質保証を行うのがブランド牛なのかもしれません。